宗教マガジンソラ

(izumiyahano) #1

(^) 日本の余白余情の美について語る上 (^) ◉虚無皮膜論◉
傑作とされる(図14)は、何気ない (^) 例えば近代日本画の動物画におけるしかし描くことが美と考えられた。術論だ。真実を描きすぎることなく、よりも強烈な印象を与えると考えた芸ことによって真実をそのまま表現する妙な間にあってその境界を曖昧にする伝わらない。リアリティは虚と実の微とは限らないが、虚構ばかり並べてもらといってそのまま表現しても伝わるるもの也」という文である。事実だかにして実にあらず、この間に慰みが有るもの也」「虚にして虚にあらず、実というものは実と嘘との皮膜の間にあで欠かせないのは近松門左衛門の「芸
図14 -竹内栖鳳 班猫が何もないはずの空間を包み、優しい、の世界の微妙な変化を感知できる。光ある。外光を室内に取り入れるため外建築の仕切り方の1つに明かり障子がて、仕切りと文字があげられる。日本 (^) 余白余剰の美が発展した背景としてきたのだろうか。なのだ。その技術を我々はどこで養っ表現法であり、観る側にも技術が必要やデリケートな感受性に多くを託したうか。余剰の美学は観るものの想像力にも似通った点があるのではないだろ感情を起こさせる手法は現代のエモい (^) あはれを書くことなく、観客にそのた。作品を日本芸術はより高く評価してき接的な正しさよりも、余情をくすぐるで自然で繊細な猫の様子を感じる。直ない背景の濃淡でバランスを取ること形状をしているものの、余計なものがる。注意深く見ると首の辺りが奇妙な実は生物学上不可能な体勢を取ってい猫の様子を描写したように見えるが、
図13 - 松林図屏風

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