宗教マガジンソラ

(izumiyahano) #1

的としたデザイン的絵画だといえる。き、一種の体験を引き起こすことを目界観全体を表現することに重きをおトーリーを簡単に伝えることよりも世なのだ。他の宗教画のように宗教のスれるのは世界そのもの、宇宙そのもの図をとっている。幾何学によって描か来に導かれ、中心へと収束していく構もっとも悟りに近く、命ある生物が如界観を表した図のことである。中心が (^) 曼荼羅は密教の教えを元に仏教の世は瞑想と近しいものなのだ。味うことができる。曼荼羅を見る行為襲われ、その後至福感に満ちた気分を一瞬自分がどんどん縮小される錯覚に(図9)曼荼羅の大画面を前にした時、
ことである。横尾忠則のインパクトあグラフィーとイラストが調和している (^) 杉浦のポスターや本の特徴はタイポかたちへの意味を解釈した。すことでアジアの美術に特有な構図や行ったり、そのかたちを何度も取り出ら文化的違いを見出すために整理を多く手掛けている。過去のモチーフかモチーフを直接的に取り入れた作品をや山車、仏陀、文様などの宗教や文化ザイナーである。アジア特有の曼荼羅 (^) 杉浦康平はアジア図像の研究者、デ (^) ◉杉浦康平が目指した宇宙◉
で表現した杉浦の代表作である。止まらず、宇宙自体をブックデザイン宇宙の研究をつなぎ合わせたることに宇宙誌」は物理宇宙から神羅万象までうと考えた。松岡正剛と制作した「全尾とは違い、宇宙それ自体を体現しよ世界掴み取りを表現しようと試みた横味を持ち研究していた杉浦だが、精神 (^) 横尾と同様にインドの宇宙思想に興れた作品を生み出していったのだ。ことで、過去のモチーフとも調和の取けつつもそれを日本風へと落とし込むる。西洋のタイポグラフィに影響を受ムや曼荼羅の構成に影響を受けてい多いが、それには折り紙のダイアグラポグラフィーの構成が特徴的な作品も一感のある作品は重厚感がある。タイる構成や色使いとは違って、繊細で統
図8- タントラの図
図9- 胎蔵両界曼荼羅

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