東京・福岡と海外を結ぶ鮮魚輸出プラットフォームを構築
グローバル・フード・マーケット・コンソーシアム(GFMC)
GFMCは、さる8月、当社と海外約20都市約600店舗に輸出を展開し
ている豊洲市場仲卸の築地太田殿、九州最大の仲卸のアキラ水産殿が連
携し形成した企業連合です。海外受発注システムを活用した輸出プラット
フォームを構築し、日本各地の水産品をジャパンブランド鮮魚として、輸
出販路の拡大を展開するプロジェクトを推進しています。
当初は、世界の食業界に多大な発信力を持つ米国、ASEANの有望市場
であるベトナム、シンガポールをターゲットに取り組みを推進。その後は、
他国・地域への展開、ならびに他の国内産地連携への横展開、さらには農
産品や加工食品も視野に入れ、オールジャパンでの生鮮品輸出サプライ
チェーン・プラットフォームの構築を目指しています。
●スペイン向け日本酒輸送
CINVEは2007年からスペイン各地
で開催されている国際酒類コンテスト
です。生鮮PJは、昨年まで出展者ごとに
行っていた輸出を取りまとめ、通関やコ
ストの負担を軽減するスキームをCINVE
日本事務局殿に提案し、2021年同コン
テストの日本酒輸送を獲得しました。
●代替肉輸送
近年、大豆等を原料とする代替肉のニーズは世界中で高まっており、
2019年頃から海外への輸出も増加しています。同業他社がマークをして
いない代替肉に着目。成田空港支店生鮮営業課および本社生活産業営業
部などと連携し、代替肉プロジェクトをスタートさせました。日通グルー
プのノウハウとグローバルネットワークを生かした独自のスキームを構
築し、世界的に大きな市場を持つ代替肉の輸出入業務の囲い込みに挑戦し
ています。
GFMCスタートにあたって (^) 築地太田 太田 秀彦社長
産品の鮮度を保持しながら海外まで輸出する日通さんのノウハウ、
トータルコーディネート力に期待しています。
また、本プロジェクトをモデルに、全国各地の日通さんの支店が産地
窓口として本プラットフォームを活用できることを目標にしたいと考
えています。
(成田空港支店生鮮棟定温庫にて)輸出作業の様子
取り組み事例
髙根部長
PJチームのあるべき姿 ①業界を
リードする組織、②お客様のあらゆる
ニーズに対応できるプロフェッショナ
ル集団である組織、③売上、利益を出し、
事業として成立する組織、④メンバー全
員がゴールを共有し、やりがいや幸せを
感じられる組織、⑤成長し続け、お客様
から信頼される組織
全国のメンバーと力を合わせ、生鮮事業
取り扱い拡大を目指します。
立木次長
あしが早い生鮮品の特徴からか、この
業界は業者を選定するのに入札を使い
ません。相談されたときに即答できない
と相手にされないほど、迅速な回答が求
められます。また、生鮮品の種類に応じ
た対応も必要です。
幅広い知識とスピード感が求められ
る苦労もありますが、豊富なノウハウ
とネットワークを持つ当社だからこそ、
お客様が求めているニーズに対応し、
海外展開もサポートできると確信して
います。
佐原課長
生鮮品物流はニッチな領域、かつ地域
差が大きい特徴もありますが、各支店で
はこれまでの経験による地域性に応じ
たノウハウや知見を保有しています。そ
れらをデータベース化することで、PJ
チーム全体の底上げにつなげ、全国どこ
でも同じように対応できる組織にした
いと考えています。
農林水産省に出向していた経験も生
かしながら、業界における当社のプレゼ
ンス向上に取り組んでいきます。
日本の“食”の世界進出をサポート
生鮮品輸送のプロフェッショナル集団を目指す “生鮮プロジェクト”